動画やゲーム、知育アプリなど、今やスマートフォンやタブレットは幼児にとっても身近な存在です。移動中や家事の間に子どもへスマホを渡す家庭も珍しくありません。
ただし、長時間の利用が習慣になると、「スマホがないと機嫌が悪くなる」「なかなかやめられない」といった状態になることも。
幼児期のスマホとの付き合い方について考えてみましょう。
「スマホ依存症」とは?
幼児の場合、スマホをよく使うだけで直ちに医学的な「依存症」と診断されるわけではありません。一方、ゲームやインターネットの使用を自分でコントロールできず、生活に支障が出る問題については、国も実態把握や対策を進めています。
そのため幼児では、診断名にこだわるよりも、「スマホが生活の中心になっていないか」という視点で見ることが大切です。
こんな様子があったら見直しを
スマホを取り上げると激しく泣く、食事中も動画を見たがる、外遊びやおもちゃよりスマホを優先する、寝る直前まで画面を見たがるなどの様子が続く場合は、使い方を見直すサインかもしれません。
また、スマホを見る時間が増えることで、親子の会話や体を動かす遊び、絵本などの時間が減っていないかも確認しましょう。
なぜスマホに夢中になるの?
動画やゲームは、音や動き、次々と変わる映像で子どもの興味を引きつけます。さらに、「泣いたらスマホ」「食事を待つ間はスマホ」といった使い方を繰り返すと、子ども自身も「退屈したらスマホ」と覚えてしまいます。
保護者にとって便利な道具だからこそ、知らないうちに利用時間が増えてしまうことがあるのです。
利用時間の目安
WHOは、1歳児の座った状態でのスクリーンタイムを推奨せず、2歳児では1日1時間以内、少ないほどよいとしています。3~4歳児についても1日1時間以内が目安です。
ただし、「1時間以内なら何を見せてもよい」という意味ではありません。何を見るか、誰と見るか、ほかの遊びや睡眠とのバランスも重要です。
いきなり禁止せずルールを作る
使用時間が長くなっているからといって、突然スマホを取り上げると大きな反発につながることがあります。
「動画は夕食前まで」「1本見たらおしまい」など、子どもにも分かりやすいルールを決めましょう。タイマーを使って終了時間を見える形にするのもおススメです。
親子で一緒に視聴し、内容について会話することで、ただ受け身で画面を見る時間にもなりにくくなります。