子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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大坂なおみ選手は英才教育を受けたのか

大坂なおみといえば、今最も注目されているプロテニスプレーヤーですね。彼女の片言の日本語はとってもチャーミングです。お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人であるハーフの彼女は、お姉さんもいてお姉さんもプロテニスプレーヤーとして活躍しています。

 

テニスを始めたのは3歳。練習は親子で公営コート

錦織圭のようにさぞかし英才教育をされてきたエリート選手かと思いきや、お姉さんとともにテニス経験のないお父さんからテニスの指導を受けていました。テニスを始めたのは3歳。「3歳」に着目すれば英才教育かもしれません。3歳で始めてからお姉さんに初めて勝つことができたのは15歳でした。それまでの12年間は全く勝てなかったそうです。ただ、負けるからつまらないというのではなく逆に、負けるたびに次に勝つための方法を練って考え実行していたそうです。

言うなれば彼女はいつでもチャレンジャー。負けるのが当たり前でいつも挑戦する立場だったのですね。ハングリー精神が旺盛だったわけです。そしていつも勝負を楽しんでいたということが大事なポイントです。

メンタル面を鍛えた方法

そんなチャレンジ精神旺盛な彼女ですが、プロ選手としてはメンタル面が弱かったそう。その部分を鍛えたのがバインコーチでした。

バイン氏は、

「誰かから「やれ」と指示されるのではなく、選手が自分で道を見つけられるほうが価値がある。だから僕はある程度、選択肢を狭めておいて、最終的には、つねに本人が自分で決断をできるだけの余地を残しておく」

と述べています。

日本では今でもコーチが一方的に「教え込む」という手法が健在です。怒鳴る殴るなどのエスカレートした状況もめずらしくありません。優しくするとつけあがる、甘やかしては強くなれない、と信じられていますので、はたからみれば暴力でもコーチにしたら愛情表現というわけです。

メンタルの弱い大坂なおみ選手のコーチがもし後述した「教え込む」タイプだったとしたら、彼女のメンタル面は鍛えられなかったでしょう。バインコーチは、完璧主義な彼女にとっていつでもリラックスさせる「ムードメーカー」だったのでした。

よい師弟関係は親子関係にも応用できる

これは、親子の関係に置き換えて考えることができます。ただ、力任せに教え込むばかりではなく、考えさせて自分で決断することができるようなスペースを作ってあげる、この方法は子どもだけではなく親にとっても子どもとリラックスして向き合えるとっても素敵な方法かもしれませんね。

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