子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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早期教育のメリット・デメリット

早期教育とは簡単にいうと、大人の方針で早い時期から子どもに教育を施すことです。

 

アスリートを目指す体育会系、ピアニストなど音楽や美術などのプロを目指す芸術系、英語をはじめ小学校教育の内容を早くから始める記憶系など様々なメソッドが考案されています。エリート教育とか英才教育もその類ですね。早期教育という言葉は今や一般的になりましたが、賛否両論ありそうです。

早期教育のメリット

脳の活発化

早い時期から刺激を与えることで、知的好奇心が旺盛で柔軟性・順応性の高い乳幼児期の脳は刺激をどんどん吸収し発達するため優秀な人材が育つ、と期待されています。特に3歳までの脳が人生において最も優れているそうです。

もともと持っている能力を維持できる

脳は使う機会がないとその能力は焼失します。例えば、英語の「L」と「R」を聞き分ける力など、早期教育によって刺激を受ける環境に置き続けることで、その能力を維持そして向上させることができます。英語に関していえば、早期教育によって英語脳が作られ、日本語で考えることと英語で考えることを同時にできるようになるのです。

勉強への苦手意識がなくなる

早期教育を受けることで、小学校入学後の勉強への不安の軽減、そして苦手意識を持たせにくくすることにも役立ちます。また、小学校に入学するときにはすでに勉強をする習慣が身についています。

早期教育のデメリット

受け身の教育

基本的に早期教育というのは、子どもの意思とは関係のないところで始められるため、「受け身」の教育になります。一方的に覚え込ませるようなメソッドでは、自発的に考えたり創造したりする力は伸びにくくなると指摘されています。ただ、得た知識をアウトプットする方法まで早期教育で得られるのかというところまでは明らかではありません。

子どもにとってストレスの原因に

子どもに合った教育の内容でなかった場合、子どもにとってかなりのストレスを感じさせてしまう危険があります。子どもは親の期待に応えたいとするものなので、ストレスを抱え込んでしまい精神的に不安定になったり切れやすくなるなどの問題が生じることがあります。

社会性が育たない

知識を詰め込むだけの机上の教育の場合、人と触れ合ったり遊んだりする時間が減ります。その結果、知識ばかり頭でっかちで社会性のない子供になり、せっかく得た知識もアウトプットされないままになる危険があります。早期教育としての「遊び」の教材もたくさん出回っていますが、子供の自由な発想や想像力を発揮した本来の「遊び」とはまったく性質が違いますし、得られるものも全く違います。

指示待ち人間になる

受け身の教育、と先に述べましたとおり、本来子供の持っている「自主性」が伸びず、受け身の姿勢のまま育つと、社会人になったとき「指示待ち人間」ってしまう危険性があると指摘されています。

子どもが良い刺激をたくさん得られるために

小さなころからの脳の刺激は大事ですし、脳の活性化するその時期を過ぎると手遅れ、と言われてしまうと焦ってしまう気もわかります。ただ「適切に」刺激する、というところが難しいですね。誰もが子どもの幸せを願って適切なことをしているつもりなのです。意識するとすれば、大人目線になってしまっていないか、というところ。子どもが楽しんでいるか、集中して取り組んでいるか、というところを常に観察して与え方を工夫するとよいかもしれません。そういう意味では、モンテッソーリ教育の「だれもが自己成長力を持っている」という根本の考え方は良い学びになりそうですね。

  • 子どもが楽しんでいるかを常に観察する
  • 大人が先回りしない
  • 子どものペースを守る
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