前頭葉の働きで手に負えない状態の子どもたちが変わる!?
気に食わないことがあるとすぐに叩いたり蹴ったり乱暴ばかりする子、癇癪を起して物を投げつける子、自分の思い通りにならないと泣きだす子、じっとしていられずいつも大声で走り回ってばかりの子、消極的で何もしようとしない子、片付けができない子。
世の中には色々な子どもがいますが、上記のような特徴があると、「子育てしにくいな」「うちの子は異常なのかな?」と感じる方が多いのではないでしょうか。
手に負えない異常な状態の子どもたちは、実は前頭葉の働きを良くするだけで解決していきます。
前頭葉の働き
前頭葉は、行動や感情をコントロールしたり、相手の立場に立ってものを考えたり、やる気を出したり、集中力や思考力、記憶力、応用力を助けてくれる働きがあります。
逆に、ケガや病気などで前頭葉が機能しなくなった人には、下記のような傾向があらわれます。
・自ら判断できない
・感情のコントロールができない、衝動的
・予定を立てるのが苦手、無計画
・順序だてて物を考えるのが苦手、段取りが悪い
・意欲がない、惰性的
・無責任
・適応能力がない
・落ち着きがない
前頭葉が、これらのことを司っていたのです。
前頭葉を育てるモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は、医学的・科学的な目線で子どもたちを観察し、考案された教育法です。
障害のある子どもたちが、障害のない子どもたちと同じようなことができるようになっていきます。
つまり、今子どもに対して「もう少し落ち着いて欲しい」「もう少し積極的になって欲しい」などと悩んでいる保護者の皆様のお悩みが次第と解決されていくのです。
これは、モンテッソーリ教育を受けることで前頭葉が育って行くから。
問題行動のあった子どもたちが、モンテッソーリ教育を受けていくことで見られる、共通の変化の過程についてご案内します。
子どもたちの変化の過程
- よく見るようになる
モンテッソーリ教育の現場にいると、最初はどうして良いのか分からなかった子どもたちは、他の子がお仕事をしている動作をジーッと見つめるようになります。
先生が「やってみる?」と聞かれると、子どもたちはうなずきます。
目の前でお手本をゆっくりやって見せると、落ち着きのない子どもも、やる気のない子どもも、真剣に見るようになります。 - 実践する
いざ、子どもに同じようにさせると、やはり最初はうまくできません。
普段ならそこで癇癪を起してしまう場面ですが、諦めずに自ら何度も挑戦するように。
挑戦を繰り返すうちに、深く集中していきます。 - 突然やめる
満足したら、突然やめてしまいます。
大人でも、何かに集中し成し遂げることができると、満足感や充足感を味わい、晴れ晴れとした気持ちになります。
子どもたちも同じです。集中し成し遂げたことで、満足感や充足感を味わい、自分に自信が持てるようになっていきます。
もちろん、毎日繰り返していくことで変わっていく子どももいれば、ある日突然に変わる子どももいます。
なかなか変化していかない子どももいますが、子どものペースで行うことが必須です。
6歳までが勝負
0歳~3歳までの幼児前期で逸脱発育してしまっても、4歳~6歳までの幼児後期で正常化されていきます。
6歳までにこの異常な状態をなおさなければ、小学校以降、問題行動が増えていくと言われているのです。
私たちの人生の土台は、6歳までの幼児教育が担っているのです。