子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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自分で決められる大人になるために

自分で決められる大人になるために最近、「何がしたいのか分からない」「どっちを選べば良いのか決められない」と、自分で決めることが苦手な人が増えていると耳にします。

進路も就職も、親の意見に従うだけ。

言われたことはできても自分で選択することができないと、自立できていない大きな子ども。社会に出た時に苦労するのは明白です。

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性を重視し、子どもたちが自分で選んだり、自分で決めたりする環境を整えています。

子どものうちから自分で決める練習を積み重ねていくことで、自分で選択できる大人に成長していくのです。

 

モンテッソーリ教育では

モンテッソーリでは、教育の中で「おしごと」を行います。

おしごとと言っても、本当に仕事をするわけではありません。

モンテッソーリのおしごとは、教具を使って実践することです。

紐を通す教具や、色別に分ける教具、立体の物を切り取って展開図を作る教具など、さまざまな物の中から自分でどれを使うのか選んで始めます。

初めて使うものは先生が使い方を実践してくれますし、何を選んで良いのか分からない子にはサポートもしてくれます。

ですが、最終的に選ぶのは自分自身。子どもが選んだら、大人はそれを邪魔しないことが大切です。

途中で「こっちも面白そうだよ」などと声をかけるのはNG。

子どもが助けを求めているときだけ、サポートに徹するのが大切です。

子どもは、自分の意思で取り組み、納得するまで何度も繰り返すことで、全力で集中できるようになります。

やりぬいた先には充実感と喜びが待っていると知ることで、自分で決めることの大切さを学んでいくのです。

家庭で行う選ぶ練習

0歳~3歳では、自分で考えて決めるというのは難しいものです。

そこで、親が選択肢を2つ準備してみましょう。

「麦茶とお水、どっちを飲む?」

「ネコさんのコップとキリンさんのコップ、どっちを使う?」

「赤い服と青い服、どっちを着る?」

「お魚を見に行く?動物を見に行く?」

ここで気を付けたいのが、2つ。

1つ目は、子どもが分かる選択肢を準備すること。

「ドラゴンフルーツとアサイー、どっちを食べる?」と子どもに聞いても、子どもがこの2つがどんなフルーツなのか理解していなければ、混乱させてしまうからです。

2つ目は、子どもが選んだらその通りにしてあげること。

自分で選んでも「でも、ママはこっちがいいと思うの」と意見を押し付ければ、子どもから選ぼうとする気持ちが消えてしまいます。

また、「ママが決めて欲しい」という選択をする子どももいるでしょう。この場合も、子どもの選択を大切にして、ママが決めてあげてください。

3、4歳以降からは、「○○ちゃんはどうしたい?」と、二者択一ではなく自分で決めてもらって良いでしょう。

自分で選んだことには責任がつく

子どもたちは、自分で選ぶ事を繰り返すうちに、自分で選んだことに対しては責任がつくということを学んでいくでしょう。

ママが決めていれば、後から「○○が良かった」と文句が言えますが、自分で選んだことには文句なんて言えません。ママから「自分で選んだんでしょ?」と言われておしまいです。

そして、失敗を繰り返すうちに「失敗してもいいんだ」ということを学んでいくことになるのです。

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