子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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モンテッソーリ教育といえば「敏感期」

子どもには生まれながらにして「自己成長力」がある、ということがモンテッソーリ教育の考え方ですが、ある一定の期間、強烈に「あることがしたい、関わりたい、やりたい」という感受性が現れる時期があり、その時期を「敏感期」と呼んでいます。かんたんにいうと、何かに対して「とてつもないこだわり」をもつ時期のことです。

敏感期とは

「敏感期」とは、子どもが成長する過程で、身体的・精神的な発達を遂げるために、ある一定の期間、強烈に「あること」がしたい、取り組みたい、関わりたいという衝動が湧き起こる(感受性が強くなる)時期のこと。一定の時期を過ぎるとその衝動(感受性)は次第に薄れていく。

モンテッソーリ教育では、このさまざまな事柄への「敏感期」を“大人が見極めてあげる”ことが大切だと説いています。時期を逃さないよう周りにいる大人が子どものことをよく観察して「敏感期」に気づいてあげることこそが、子どもの才能の開花に繋がるのです。

敏感期の種類と幅

敏感期は、様々な事柄を対象に現れます。言葉に関すること、五感に関すること、身体を動かすことなど。そしてそれらは、乳幼児期(0歳〜6歳)までの間に一度にまとめてではなく時期を変えて出てきます。特に0~3歳児の間に出現する敏感期には「言語」「秩序」「運動」「感覚」が挙げられ、それぞれの敏感期でしっかりと吸収・蓄積することで、子どもは正しい方向に自己を形成していけるようになります。

言語

言語の敏感期は、胎児の頃から始まっています。赤ちゃんは、お腹の中にいる時からお母さんの声を聞き分けることができる、といいますよね。胎児の耳は7か月ごろには完成し機能も始まっているので、お腹の中で人間の話す言葉を聞いて言葉を吸収しため込んでいるのです。言語の敏感期とは言葉の吸収力です。文字に関する敏感期では、「書く」と「読む」に分かれます。

秩序

小さい子の口癖、それは「じゅんばん!」。物事の順番に対してや物を置いてある場所へのこだわり、それが秩序の敏感期です。いつもの場所においてあるいつもの順番で物事が行われる、それを繰り返すことで子どもは安心感を覚えるのです。大人にとっては小さいことでもこどもにとってはとても大事なことなのですね。

運動

幼児期の「運動」は、いわゆる運動ではなくて、身体を動かす「動作」や「動き」のことをいいます。歩く、すわる、運ぶ、走る、などがそうです。

感覚

感覚の敏感期は、見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう、これらを感覚的な印象でため込むことです。そしてため込んだ感覚を時期が来ると整理、分類、秩序化し頭の中にしまいます。

ここで大事なのは、この頃に出てくる敏感期は、「無意識の吸収」であるということです。無意識なので、物事の良しあし関係なく吸収してしまいます。赤ん坊だから何を言ってもわからないだろうと、ひどい言葉遣いで話す日常があれば、それがその子の言語の土台となるのです。

イヤイヤ期こそ自己肯定感が育つ重要な時期

1歳半頃から始まる「第一次反抗期」。何をしてもしなくてもイヤイヤと駄々をこねて周囲を困らせる時期ですよね。わかっちゃいるけど、新米ママさんにとってはとてもハードな時期と言えます。「もうどうしていいかわからない!」と疲れ果ててるお母さん、ちょっと待って。赤ちゃんはお母さんを困らせようと思っていません。お母さんがなぜそんなに怖い顔をしているか分かりません。だって、すごく興味があって夢中になっていることがあるだけ、だから、、、。そう。「反抗期」=「敏感期」と思えばなんだかとってもしっくりくるし、大事な時期だって理解できそうな気がしませんか?

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