遊んで伸ばそう巧緻性:ちぎる・切る編
前回の記事で巧緻性についてご紹介しました。
手先の器用さや学習意欲、集中力にも繋がるので是非とも取り組んでいただきたいです。
そこで身近なものから巧緻性を伸ばせる遊び、今回は「ちぎる」と「切る」についてご紹介したいと思います。
ちぎって遊ぼう!
紙をちぎる事は我々大人は特に苦労する事無くできるものですが、幼児期の子どもにとっては高度な手の動きで、両手を上手に動かし、指先で力を加減しないと上手くできないものなのです。
まずは、ティッシュペーパーや新聞紙といった薄い紙から始めましょう。お手本としてビリビリとちぎるところを見せて興味を引き出します。たくさんちぎって、上に投げて紙ふぶきがヒラヒラと落ちてくる様子を見せるのも楽しくて良いでしょう。
興味を持ったら、最初は切れ目を入れてあげてちぎりやすくしておきましょう。上手にちぎれる様になったら、チラシや雑誌の様な厚めの紙にも挑戦してみましょう。
慣れてきたら大きな紙を使って、両手を大きく開いて出来るだけ長く引き裂いてみましょう。長く引き裂く事ができる様になったら、それだけ上手に両手を使えるようになった証拠です。たくさん褒めてあげましょう。
ハサミで切ろう!
年齢が上がってきたら(2歳辺りが目安)、ハサミを使って切る事にも挑戦してみましょう。
ハサミは怪我したら危ないと不安になるかもしれませんが、正しい使い方をしっかりと教えて、使っている時は目を離さない事を心がければ大丈夫です。持ち運ぶ時は刃を閉じて刃の方をしっかり握る、持ち運ぶ時は走らない、ハサミを振り回さない、人に向けない、紙以外は切らない、とルールをしっかり教えましょう。
また、安全な子ども用ハサミを使わせるのも良いでしょう。先が丸いものを選んであげましょう。
プラスチック製のハサミなら手を切らないので安全です。しかし、あまり切れなくて扱いにくいという欠点があるので要注意です。無理矢理切ろうとすると危ないですし、思うように切れなくて飽きてしまうこともあります。
他にも安全ハサミやキャラクターハサミなど色々な子ども用ハサミがありますので、合うハサミを探してみると良いでしょう。
切る紙は、ハガキくらいの硬さが切り易くてベストです。最初は一度でチョッキンと切れる位の幅に予め切っておきましょう。およそ2cm位の幅が良いでしょう。
慣れてきて片手に紙を持ち、自分で切れるようになるくらい上手になったら紙に線を引いてあげて、その線に沿って切る事に挑戦させてみましょう。最初は直線、いずれは曲線やジグザグ線と、色んな切り方が出来る様になるともっと楽しくなって夢中になっていきますよ。
一度にまとめて書いたので、この様に順調に上達していくとは限らないかもしれませんが、出来ないからと焦る必要はありません。
子どものペースで少しづつできる事が増えていけば良いですし、一緒に遊んで出来たら褒めて、もっとやりたくなって夢中になる。子どもが楽しく遊ぶ事が一番ですよ!