子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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音楽が赤ちゃんに与える影響

最近の研究によれば、音楽によって会話や音楽に関連した脳の成長を促すことが分かっただけでなく、音楽とともに一緒に体を動かしてあげることで思考能力、言語能力、運動能力、気持ちを理解する能力を伸ばす助けになることがわかっています。

思考能力の発達

赤ちゃんの脳が発達しやすくなる条件は「脳のストレスを取り除くこと」です。ストレスがたまると脳の前頭前野部分という部位の働きを低下させてしまいます。この部位は倫理的な思考能力や記憶力、また感情をコントロールしていることです。
ストレスによって前頭前野の部位が弱まると感情が不安定になったり、衝撃を抑えることが難しくなったりします。赤ちゃんもストレスを感じるの?と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、環境が変わることで感じる環境的なストレス、ママに近くにいて欲しいという感情的ストレスを赤ちゃんは感じます。
そこで赤ちゃんのストレス解消に役に立つのが音楽です。音楽には人をリラックスさせる効果があります。赤ちゃんに音楽を聴かせることは赤ちゃんの脳をリラックスさせ、ストレスを解消することを助けてくれます。リラックスさせることは倫理的な思考能力や記憶能力に関わっている前頭前野の発達を促すことができるため音楽に触れてリラックスをすることは赤ちゃんの脳の発達にいい影響があると言えます。

言語能力の発達

音楽と言語能力の発達に関して、アメリカの研究で音楽なしでおもちゃで遊ばせたグループと遊びの中にリズムを取り入れて遊ばせたグループとの脳の反応を比較するというものです。結果として、リズムを取り入れたグループの赤ちゃんは言語を習得するときに大切とされる脳の部位が活性化されるということがわかりました。つまりは、音楽は言語能力を発達させるのに役立つという結果が得られたということです。
また音楽の能力の向上は音を聞き分ける力を身につけることができるので他言語の習得にも役立つという学者もいます。

運動能力の発達

音楽で運動能力が発達するというのはどういうことでしょうか。その理由は、音楽が赤ちゃんのリズム感を身に着けるのに役に立つからです。運動能力をあげるにはリズム感を養うことが大切とされています。しかし、赤ちゃんは自分でリズムに合わせて体を動かすことはできませんよね。そこでパパやママが音楽に合わせて体を揺らしてあげたり、肩や背中をポンポンと優しく触れてあげたりすることで赤ちゃんのリズム感を養う手助けになります。そして、音楽に親しんできた子どもは大きくなれば自らリズムに合わせて自分の体を動かすことができるようになります。自らリズムに合わせて自分の体を動かすことは簡単にできることではなく、神経を集中させないとできない高度なことなのです。音楽でリズム感を身につけることが出来れば運動能力の向上だけでなく、集中力をつける助けにもなりえます。

気持ちを理解する能力の発達

音楽を聴くと楽しい気分や悲しい気分になったり様々な感情を体験しますよね。赤ちゃんも音楽を聴くことで心が動かされます。赤ちゃんは音楽を通した親の表情を見ながら自然と様々な感情を覚えることができ、気持ちを理解する能力を身に着ける土台となります。

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