子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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子どもの自立心を育てよう!


子どもには自立した子に育ってほしい…と思うママは多くいらっしゃるのではないでしょうか。子どもの自立心を育むには、幼児教育だけではなく、日常生活において意識するとよいポイントがたくさんあります。今回は、子どもの自立心を育てるポイントについてご紹介します。

子どもの自立のために必要なこと

ママに見守ってもらえる安心感や信頼感が大切です。自立というと、自分のことはなんでも自分でやることというイメージが強いかもしれません。確かにその意味もありますが、子どもにとっての自立とは「自分で考えて、行動すること」が大切となります。

自分で考えた結果、ママや周りの人の手伝いが必要なのであれば、手助けをお願いしても良いのです。自立を目指すからといって、一切手助けせずに突き放す必要はありません。

そもそも生まれたばかりの赤ちゃんは一人では何もできないですよね。成長の過程で少しずつできることが増えていきます。そのとき、根底にあるのは「ママが近くで見守ってくれている」という安心感と信頼感です。乳児期に親子の基本的な信頼関係を築くことが、その後の自立の支えになります。

自分を認めることができる「自己肯定感」

自立のためには「自己肯定感」の高い子どもに育てることが重要です。自己肯定感は、自分の価値や存在意義を認める前向きな感情のことです。自己肯定感の高い子どもは、自分に自信を持って行動ができるので積極的に自立した行動が出来る傾向にあるといわれています。

自己肯定感は6歳までの幼児期にその土台が形成されるため、この期間の親子の向き合い方に注意をしたいところです。まずは、誰よりもパパとママが自分を認めてくれる、愛されているという実感を持ってもらうことです。そのためにも、できないことばかりを叱るのではなく、できることを褒めるということを意識してみてください。

自分以外に絶対的な味方がいると思えることが、自分を認める第一歩になります。

自分でやってみたいという意欲

子育てをしていると、どうしても大人の都合で子どもを急かしてしまったり、本当は自分でできるお着替えも手伝ってしまったりすることがあると思います。
しかし、自分でやってみたいと思ったときにその意欲を尊重することが子どもの自立につながります。

時間に余裕をもって行動することを心がけることに加え、「何時にはお家を出ないといけないから、それに間に合うように自分でやってみて」と声掛けをしてみるのもよいでしょう。

どうしても時間がなくて手伝いをしてしまうときは、「次はもう少し早くから準備をしたら間に合うかもしれないよ。こうやってみたら上手にできるよ」とサポートしながらあくまでも子ども主体の行動ができるとよいですね。

子どもの自立を妨げかねない親の言動とは

子どもを叱るルールが定まっていないことはよくないといえるでしょう。
最近では叱らない育児を薦める育児本も多く出版されていますが、「叱らない」ということを勘違いしていることもあります。ここでいう「叱らない」ということは、感情的に怒ったり、子どもの人格を否定したりするような言い方をしないことであり、決して好き放題に甘やかすものではありません。

子どもの要求を聞きいれた方が静かになるという場面も多くあると思いますが、そこで要求を聞いてしまうと普段は叱られることも泣けば聞いてもらえると思ってしまいます。叱るルールが定まっていないと子どもが良いことと悪いことの区別がつかずに混乱してしまう為注意が必要です。

子どものできないことばかりを怒る

自立した良い子に育てたいと思うがゆえに、つい子どもに完璧を求めてしまいたくなるママも多いと思います。しかし、誰もが失敗をしながら成長していき、初めから完璧にこなせる子どもはほとんどいないことを理解しましょう。
「できないこと」を怒るのではなく、以前と比べてできるようになったことを褒めるように意識しましょう。成長スピードは子どもによって差があるものです。「あの子はできるのにどうしてできないの」と他の子や兄弟と比べることは避けましょう。

これらの行動は、子どもの自信を失わせる経験になります。成長を認めてもらうことで自信をつけ、次のステップに進むための努力の原動力にもなります。

ヘリコプターペアレントになっている

「ヘリコプターペアレント」という言葉は聞いたことがありますか?これは頭上を旋回するヘリコプターのように子どもを常に監視してしまういわゆる「過保護」な親のことです。

子どものことを大切に思うがあまり、失敗を経験させたくないと考え、子どもが考えるよりも先に正解を教えてしまうような行動もヘリコプターペアレントによくある傾向です。ほかにも徹底して危険をさけるあまり、適度に遊び方を制限することもあるようです。

過保護に育てられた子どもは、自分で考えることができなくなってしまう傾向にあります。ときには失敗を繰り返しながら成長すればよいとおおらかな気持ちで子どもと接することができるとよいですね。

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