子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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感覚教育のおしごと

感覚教育のおしごと

モンテッソーリ教育では、子どもたちの自主性にまかせて「おしごと」に取り組んでもらいます。
おしごとは、「日常生活」「感覚教育」「言語教育」「数教育」「文化」の5つ。自分でやりたい仕事を選び、1~3時間ほど集中して作業をこなします。
思う存分やりたい仕事をして、本人が満足したら自分の意思で他の仕事に移るのです。
集中すること、指先を使うことは、子どもの脳を刺激してくれます。
今回は、モンテッソーリ教育で行う「感覚教育のおしごと」をご紹介しましょう。

感覚教育のおしごと

感覚とは、視覚・触覚・嗅覚・味覚・聴覚・視覚のこと。
赤ちゃんはこの感覚が未熟なまま産まれてきますが、2歳半~3歳過ぎになると感覚器官はほぼ出来上がります。この頃の子どもたちは物音や匂いなど、感覚から受ける刺激に敏感です。
その後は感覚器官からさまざまな刺激を受けて、6歳頃までゆっくりと情報処理ネットワークが作られていきます。この頃の子どもたちは、感覚器官から得たものを意識的に分類・比較・整理し、知性や情緒の発達が促されていくのです。特に、観察する力や考える方法を身に付いていきます。

例えばこんなおしごと

「感覚教育のおしごと」と言われても、ピンと来ない方も多いでしょう。
園によって違いはありますが、一例をご案内いたします。

●重ねる・並べる

大きいものから順に重ねて塔を作るようなお仕事です。
大きさの違いを視覚で比較していきます。
同じようなお仕事に、棒を長い順に置いて直角三角形を作ったり、太い順に並べて階段を作ったりする仕事もあります。

●組み合わせて図形を作る

三角形のカードを組み合わせて、大きな三角を作ったり、四角を作ったり、六角形を作ったり。
三角形が色々な形を作る基本となる図形であることを学びます。

●温度の違い

異なる素材に触れて、それぞれ温度が違うと言うことを認識。
自分の体温で温めたり、手触りの違いを確認したり、微妙な差に気付くことで皮膚感覚を発達させます。

●音の違い

筒の中に好きなものを入れ、物によって音が変わることを試すことができます。
音の強弱を認識し小さい音から大きい音へと並べたり、赤と青の筒でどの筒が同じ音かするかを対にしたりして、音の違いを認識する教具です。

●味覚を鍛える

瓶の中に、甘い水(砂糖水)、しょっぱい水(塩水)、すっぱい水(レモン水)、苦い水(濃茶)を入れて、スポイドでスプーンに取って舐めます。
違う色の蓋の瓶にも同じ物を入れ、味をマッチングさせて味覚を鍛える教具です。

●嗅覚を鍛える

8個の筒の中に、2つずつ同じ臭いの物を入れ、同じ臭いのチューブを当てる教具です。

 

どれも、自宅でも簡単に行えます。
モンテッソーリ教育をしている幼稚園が身近にない場合は、子どもが興味を示したら自宅で行ってみるのもおすすめです。

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