子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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子どもが経験すべき危険なこととは

前回は、子どもを過保護な環境で育てると危機回避能力が危惧されるというお話をしました、また、子どもに様々な経験が必要なことは子ども自身の「力量」を養うためでもあります。ここで言う「力量」とは、「現実社会で困難な問題に遭遇したときに、うまく対処できる力」です。「力量」がない人は簡単で分かりやすい対策が見つからないとすぐに飽きてしまう可能性があり、最初の失敗でくじけてしまうことが多いと言われています。「力量」が付くと何が起きても対処できるようになり、自分の自信にもつながっていきます。本日は具体的な経験の例についてご紹介します。

高いところから落ちてみよう

落ち方を習得することで、地面から受ける衝撃を上手に逃すこともできます。安全に飛び降りる方法を習得しておけば、高所でパニックに陥ることも少なくなるでしょう。

家電製品を分解してみよう

魔法の箱のように思われている家電製品の中身がどうなっているのか気になるのが子ども心です。不要になった電化製品を分解してみると、ひとつひとつの小さな部品にも役割があることがわかります。そして、どんなに複雑なものでもその一部がわかれば最終的には全体を理解できるようになるはずです。

ナイフで削ってみよう

道具を使いこなす技能を高めるには、実行して結果をみるという繰り返しの行動が重要です。力を入れすぎないこと、一度に厚く削ろうとしないこと、ナイフの刃が届くところにひとがいないこと、必ず自分から向こうに向かって刃を動かすこと。これらの約束は必ず守らせます。

レシピ本に逆らおう

新しいものを発明するためには、実験、テスト、改良といった過程を踏む必要があります。自分だけのレシピを作り出すことで、台所がより身近な場所になるでしょう。好きな材料を集めて、混ぜ合わせたらおいしそうだと思う組み合わせを考えます。小麦粉、バター、卵、チョコレートなど自分で分量を考えてすべて混ぜたらオーブンで焼きます。

子どもの自信は「刃物」と「火」が大切??

小さいうちは遠ざけてしまいがちな「刃物」と「火」。ただし、これらは生きていくために必要不可欠であり、早いうちから身に着けておくことでさまざまなメリットをもたらします。「火」や「刃物」を使えるようになることは子どもの自信につながります。安全を確保し、やり通すことができたという自信が子どもの達成感と自立心を育みます。わが子を信じてチャレンジさせましょう。

 

「けがや火傷をさせないように」といつも注意深く見守り、ときには先回りをして危険を排除させることも親の愛情の一つです。しかし、子どもの自立心や自己肯定感を育てるには成功体験をベースにした自信が必要不可欠。私たち大人が思っているよりも意外と子ども達は感覚的に危険への対処法を知っていますよ。

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