子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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レッジョ・エミリア教育

子どもの教育方針には様々なものがありますが、子どもが自ら意欲的に学ぶことができたら素敵ですよね。これを実現する教育方法としてレッジョ・エミリア教育があります。イタリア発祥の教育方法で、このメゾットを取り入れた学校が世界の最優秀良校ベスト10にも名前を連ね、日本でも取り入れる保育園や幼稚園が増えてきています。

教育方針

教育の根底にあるのが、子どもは100人いれば100人の個性があり、100の可能性があるという信念です。子どもの個性を尊重しそれを最大限に生かす教育を行っているのがレッジョ・エミリア教育です。
主体は子どもとなり、「雪」「自然」などの大きなテーマがある中で具体的に何を学ぶかは子どもが発言したことや興味を持ったことを元に決められることが多くあります。先生が一方的に雪について説明するのではなく、絵や文字、音などを通して雪について学んだことを表現し、発表します。自分が感じたことを表現するのにアートがたくさん用いられています。
乳幼児期の子どもは自分が興味があることは驚くほど集中力を発揮します。いろいろなことを知りたがる探究心こそが学びにつながると考えるのがレッジョ・エミリア教育です。何かについて発見し、答えを見つけ、また発見し、答えを見つけるという繰り返しで学びます。子どもが自ら進んで知りたいことを学ぶということを大切にしています。

教育アプローチ

子どもが主体となり、探究心をフル活用させて学ぶことはどのようにして行われているのでしょうか。
レッジョ・エミリア教育ではアートは教育の中心となります。アートは見たり感じたりしたことを表現するものとしてたくさん使われています。また、様々な質感や色、模様のアート材料が身の回りにあることで子どもの新たな好奇心を引き出し、学びの機会を作ります。絵を描くだけがアートではありません。拾ってきた落ち葉を触ってみたり、火山の模型に絵の具のマグマを流してみたりという実験も含まれています。実際に触り、目で見ることが楽しく学ぶことにつながります。また、レッジョ・エミリア教育の中心にあるのがプロジェクト活動です。プロジェクトには様々なテーマがあり、長い時間の中でお友達と一緒に考え、話し合って進めていきます。何かをじっくり観察したり、間違いを見つけたり、また話し合うことでプロジェクトが進んでいきます。お遊戯をするときもお遊戯のテーマに関した話を聞き、そのテーマの遊びをし、お遊戯のストーリーを子ども達が考え、お互いに見て楽しむなど共同作業で学んでいきます。
子ども達の毎日の成長を把握するため、活動の様子を記録に残します。今日発した言葉や興味を持ったこと、普段と違う表情などをメモや動画で記録を残します。このような記録から今子ども達が興味を持っていることや得意な分野、学んだことや考えたことなどを把握することができ、それを伸ばすことができます。また、この記録をもとに次の日のカリキュラムが考えられたりします。
毎日の活動記録を残し、子どもの関心分野を把握してそれを学びに生かしていることは家庭でも真似したいアプローチですね。

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