世界の教育メゾット
多種多様化が進む中、子どもの教育に関しても世界の多くのメゾットが取り入れられてきています。わが子にはどんな方法があるか悩みの種でもあると思います。
今回はユダヤ式教育・レッジョ・エミリア教育、フレネ教育、インド式教育、フィンランド教育、オランダ式教育の6つの方法についてご紹介します。お子さんの教育方法の参考にされてみてくださいね。
ユダヤ式教育
ノーベル賞受賞者や世界的大企業のトップとしても知られるユダヤ人。元来、頭脳地数が高い民族と言われていますが、なぜそんなにも世界で活躍する人が多いのか。そこでユダヤ人の間でも当たり前に行われているのが「ユダヤ式教育」です。子どもの興味を引き出し、また子どもの言葉に関心を持つ。家族の中で育まれる信頼感を大切にし、家庭での子どものとの関わりに重点を置いたメゾットです。
レッジョ・エミリア教育
イタリア北部の小さな街で、第二次世界大戦後に取り入れた教育がレッジョ・エミリア教育です。アートを通して子ども達が自由に表現する中で学びを深めていこうという教育です。子どもを主体とし、探究心を大切にします。子ども達がこれを学びたいと自ら考えたことをサポートしてあげることが子ども達の可能性を広げることや成長にもつながります。近年、日本の保育園でも取り入れ始めています。
フレネ教育
フランスの教育者、セレスタン・フレネが提唱したメゾットです。子どもを主体に置くことを基礎とし、従来のよくある詰め込み教育ではなく、子ども自身自らの成長を促す取り組みをします。表現力やコミュニケーション能力だけではなく、子ども達の自律性と責任感が育つメゾットです。
インド式教育
世界で活躍するIT技術者の数が多い国がインドと言われています。理数系が強いイメージがあるインド式教育は、古くからある数に重点を置いた教育を行ってきました。理数脳を育てる教育法ということで日本でも注目されはじめています。インド式教育法は日本の公教育よりも圧倒的に学ぶ分量が多いため、レベルの高さを追及できる教育法といえるでしょう。社会に出てから役に立つような実用的な力を身に着けることができるのも人気の一つです。
フィンランド教育
フィンランドの教育は、1944年の深刻な不況から抜け出すため企業より人に投資をするという教育改革の元に確立されてきました。「落ちこぼれをつくらない教育」をキャッチフレーズに、子ども1人1人に合わせて指導をしていきます。教育の機会だけではなく、結果も平等にすることをめざした教育です。
教師の専門性やしつが高いのもフィンランド式教育の特徴です。教師を信頼し、教師も子どもの可能性を信頼することでその子本来の可能性が導かれることにつながります。また、学ぶことは楽しいことという感覚が養われているので自然に生涯学び続けていく姿勢が養われていくと考えられます。
オランダ式教育
ユニセフが行った子どもの幸福度調査では先進国の中で総合1位を獲得したのがオランダです。客観的な数値だけではなく、実際にオランダの子ども達の多くが幸福感をいただいていると言われています。
●子どもの幸福度が高い理由
・しっかりと楽しく遊び、遊びの種類が豊富
・言葉の表現が具体化
・物事を自分で解決しようとする
・1人ひとりが自分に自信を持ち自主性が育つ
これはピラミッドメゾットを取り入れた保育園や幼稚園での子どもの変化を表しています。基本的には6歳までの子どもを対象としていますが、その時期に身に着けた基本的信頼や自主性はその後の人生にも大きく意味をなすでしょう。このメゾットによって育まれた信頼感や自信がオランダの子ども達の幸福度の高さにつながっているのかもしれません。
どの教育法も魅力的な点が多くある教育法です。日本以外の教育法を試してみたい、わが子にはどんな教育があっているのかとお考えの方は是非取り入れてみてくださいね。