子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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フレネ教育

フレネ教育とは、フランスではじまり今でもフランスの教育で広く取り入れられている教育です。決められた教科書を決められたペースでみんな一緒に学習していく詰め込み教育とは異なり、学ぶものを自分で決め自分のペースで学んでいきます。クラスというまとまりも意識しつつ自主的に学ぶのがフレネ教育です。

教育方針

決まった教科書が配られ授業がその教科書に沿って行われる教育とは異なり、フレネ教育では生徒一人一人が感じたこと、考えたこと、研究したことを自由に作文にし表現します。この自由作文がフレネ教育の教科書です。自由作文をみんなの前で発表し、その中から教材とするものを生徒みんなで選び教科書が完成します。

与えられた教科書では子どもの関心がない内容も入っているし、学びの順も決められています。フレネ教育では生徒達が日々興味を持っていることを題材とするため、1冊の教科書を与えられて学ぶよりも興味関心、やる気が大きいとされています。

決まった時間割りに沿って進む授業では生徒によっては学びのテンポが早すぎてついていけなくなってしまうことがあります。また、テストなどがある場合は決まった時間内に決まった分量の知識を覚える必要があり、どうしても詰め込みの学習になってしまいます。

フレネ教育ではこれとは正反対に学びは自分のペースで行います。基礎や基本を学ぶ時間は生徒一人一人のレベルに合わせてその生徒のペースで学んでいきます。自分がわかったと感じるまでじっくり学ぶことを大切にしています。

ひとつの年齢がまとまっているのではなく異年齢児が一緒に学ぶのがフレネ教育です。異年齢が一緒にいることで上の子が下の子を気にかけ、教えてあげたり手伝ってあげたりという思いやりの気持ちが芽生えてきます。
学びは自分のペースで進んでいきますがクラスの中で助け合ったりすることで、共同体の中での人間関係を築いていく力も身につけていきます。

活動方針にそって学ぶ

フレネ教育では時間割は生徒一人ひとり違います。そのため学習プランは自分で立てて「活動計画表」という自分の時間割をつくります。この計画表に従って自分のペースで学べるといった反面、自分から進んで学習を進めなければならないというタスクもあります。わからないことがあれば先生に聞いてより深く学びます。

学習の達成を見極めるのも自分です。計画表の目標通り学習が進んだかは計画表のマス目を塗りつぶしたりして管理をしています。また2週間ごとに自分の学習成果をみんなの前で発表し、クラスメイトの話し合いで最終評価を受けます。

子どもが主体の自由教育

子ども達の自由作文をもとにつくられるオリジナルの教科書や自分自身で時間割を決める活動計画表は既存の学校にはない仕組みでとてもおもしろいものです。
小さなころから、自分で計画する、達成度を自分で管理するスキルを身につけられることは大人になっても大きなメリットとなるでしょう。まだまだ珍しいフレネ教育ですが、日本にも取り入れいている学校があるので、興味のある方は調べてみてくださいね。

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