子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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異年齢保育という考え方とメリット・デメリット

保育園や幼稚園、保育所では○歳児クラスや年少・年中など「同年齢」でのクラス分けが主流ですがこのような同じ年の子を集め教育するシステムは最近のもので、それ以前は祖父母と同居し、兄弟が3人以上いるような環境で自分よりも年の離れた「異年齢」の相手と交流することがごく自然な事でした。
こういった環境の中から生活のルールや思いやりの気持ちと言った社会生活に必要な力を自然と身につけてきました。

異年齢保育という考え方

発達の度合いが同年齢同士の交流の場合、相手のとの力関係はほぼ対等です。
何らかのスキルや知識を学習するには効率が良い環境ではありますが、コミュニケーション能力や協調性、問題解決能力などを育てるのには適していません。
異なる年齢での交流だと、年下の立場であれば年上の子から注意されたり助けてもらったり、年上の立場であればお兄さんお姉さんとして年下の子の面倒を見るなど、対等の立場ではなかなか得る事の出来ない経験を得ることでこういった能力が育っていきます。

異年齢保育のメリット

相手が自分よりも年下か年上かで得られるメリットが違ってきます。

年下の子と関わる場合

  • お世話をすることで思いやりの心が育つ
  • 弱い立場の人を優先する譲りあいの精神が身につく
  • 相手の行動・言動を待つことで忍耐力がつく
  • 頼ってもらうことで・責任感や自尊心が身につく

年上の子と関わる場合

  • 「自分もこうなりたい」と思える憧れの存在が身近にいると向上心が芽生える
  • 年上に優しくしてもらうことで「自分も同じ事をしてあげたい」と思えるようになる
  • 年上の子が褒められたり叱られるのを見ることで、良い事と悪い事の区別がつく

異年齢保育のデメリット

異年齢保育は保育者の指導方法や教育方法によっては、子どもも保育者もストレスを感じてしまう場合があります。好奇心旺盛な3歳児なら「色々なものに挑戦したい」、表現力・集中力が育ってきた5歳児なら「自分の世界を大切にしたい」など、年齢によって行動や考え方が大きく異なる為、それぞれの発達度合い・個性に配慮が必要となります。

小規模保育園という選択肢

小規模保育園には、0歳~2歳までの子どもが対象で預かれる人数は19名以下という決まりがあります。小人数制の小さな施設であるため、1日を通して異なる年齢の子どもたちが一緒に過ごし、常に異年齢の子どもたちと触れ合う時間がある環境となります。
例えば2歳の子どもの場合、家の中では「まだ2歳だから」と赤ちゃん扱いでも、更に年下の子がいる環境では「お兄さん・お姉さん」であるため上で述べたメリットを得やすく、また発達度合いの差が大きい3歳~5歳は対象外であることでデメリットを避けやすいという利点もあります。

 

異年齢保育を行っている小規模保育園・・・「サンライズキッズ保育園」

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