早期英語教育のメリットデメリット
英語教育と言えば、小学校でも英語が必須となりましたね。今後さらに英語への社会の要求度が広がっていくと感じます。
英会話教室などもどんどん増えていますし、幼稚園や保育園でも英語を取り入れるなど、英語の低年齢化は加速する一方。
今回は早期英語教育ー特に「英語耳」に着目してみます。
目次
早期英語教育のメリット
・聞き取れる音域の幅が広がる
言葉には「音域」があります。生まれたばかりの赤ちゃんはあらゆる音域を聞き取る可能性があるそうです。
日本語 16ヘルツ - 1500ヘルツ
英語 2000ヘルツ - 15000ヘルツ
耳の成長は3歳~5歳くらいがピークです。その後成長はゆるやかになり小学校を卒業するころには聞ける音域の幅が固定されてしまうので、もしそれまで日本語しか聞いてこなかったならば、英語の音域の音を聞き取ることが難しくなるということがいえます。
聞き取れる音域の幅が固定される前に、広い音域を聞かせることができれば、日本語にはない英語の発音も聞き分けられるということになるのですね。
・「R」と「L」の発音の聞き分けは0歳児がピーク
あるアメリカの研究では、「R」と「L」の発音の聞き分けの実験を行ったところ、生後6か月~8か月の赤ちゃんと生後10か月~12ヶ月の赤ちゃんでは差があり、前者は問題なく聞き分けられるのに対し後者は聞き分けるレベルが下がったという結果となりました。既にこの時期に「聞き取る必要のない音域」と脳が判断したのだとすれば、ショックですね。
・クラッシックも身近な存在
「音域」ということであれば、特に英語に限らず例えば音楽も同じです。「絶対音感」を身に付けるなら3歳までと言われますから、可能性というところで様々な音を聞かせてあげる、というのはいいことかもしれませんね。ジャンルにしてもそうです。例えば、中学生になっていきなり音楽の授業でクラッシックの音楽を鑑賞しても、退屈なだけで感想なんて持つことは難しいですよね。でも、幼いころから慣れ親しむ環境があれば、クラッシックだって身近な音楽です。楽しめるんですよ。
早期英語教育のデメリット
・続けないと忘れてしまう
小さな子どもは脳の発達が著しいです。好奇心は旺盛ですし吸収が早くなんでもすぐに身に付けてしまいますね。
一方で継続しないとすぐに忘れてしまう、ということも言えます。週1回の英語教室に通っているから安心、っていうことはありません。
英語で一番大事なのは声に出すこと。ご家庭でもどんどん声に出して英語を発語させてあげて下さい。ご家族がみんなで英語を取り入れる環境を作ってあげられるかどうか、はとても大事なポイントです。
英語を学ばせる本当の意味を考えよう
親はなぜ子どもに早くから英語を学ばせたいのでしょう。
受験のように英語を学ぶことそのものを目的とするのではなく、『英語で』何かを楽しむ、というスタンスで英語を取り入れるようにすれば、子どもの英語に対する好奇心や関心が高まって楽しくなり、子どもが自ら英語を学ぶ意味を見出していくでしょう。