子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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子育て今昔 メリットともデメリットとも

 

「今の若者は・・・」「だからゆとりは、、、」

という上から目線の声が聞こえたかと思いきやもう片方では「うわっ昭和!」とバッサリ。昔があって今があるわけですからつながっていると思うのですが、どうもまったく違う考え方に代わってしまったように感じます。

抱き癖 いい悪い?

それこそ抱き癖という言葉そのものが死語ではと感じますが、昔は、子どもが泣いても抱き癖がつくから抱っこをしない方がいいといわれていました。どうして抱き癖がつくとよくないかと言いますと「子どもは泣いて育つ」と考えられていたからです。泣いてかわいそうなのですが、それが愛情だったのですね。それは「一人で立ち上がれるように」「甘えないように」など子どもが早く自立できるように、という親の深い愛情が根底にあったのです。

一方、現在はというと全く考え方が逆で、思う存分抱いてあげることで安心感や信頼感などが構築され、安定した心が育ち早く自立できるようになる、という考え方に変わりました。

断乳は一歳前に終わらせるべき?

授乳に関しては、断乳だけではなく母乳の方がいい、いや粉ミルクがいい議論はその時代時代においても個人の考え方でも言うことが大きく違いました。 子育て未経験の新米ママさんなどは周りからのいろんな声に振り回されてノイローゼになってしまうケースも。断乳に関しては、一般的には1歳の誕生日前に「強制的に」でも終わらせた方がいいという「断乳」から、好きなだけ飲ませていい「卒乳」という言葉に変わっています。

なんでも食べられないとダメ?

例えば、給食の時間。昔は残さず全部食べなければなりませんでした。今それをやると「虐待」「体罰」だと批判されます。下手したら教師生命を絶たれます。確かに泣きながら食べている子どもを見てそれが本当にいい方法なのかな、という疑問は沸いてしまいますよね。祖父母時代の方々の多くは大家族で暮らしていました。二世帯家族、三世帯家族が当たり前。兄弟姉妹も5,6人は当たり前でしたから、親はいつまでも一人の子に構っている暇はありません。食べ物だって満足になかった時代、好き嫌いより空腹を満たすことの方が優先されますので、残すなんてこと自体が存在しなかったんではないでしょうか。むしろ取り合い、ですよね。

時代が変わったから目指す人間像も変わった

ちょっとだけ例を挙げただけですが、なんとなく傾向が見えてきます。今も昔もみな同じ人間で、違うのはその時代の背景です。昔の子育ての目的は「強く生きていけるように」。生きることそのものが厳しい世の中だったから厳しくしつけることが必要だった野に対し、今は「どう生きるか」というところに焦点が変わり、幸せになるための方法をその時代時代で模索しているのだな、という結論に至りました。

ただ、共通して言えるのは、多くの親は今も昔も子どもを愛してやまないということです。

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