子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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自ら机に向かう子どもの親がしていること

ついつい子どもの様子を見て、「勉強しなさい!」と言ってしまう親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

繰り返し言ったところで子どもがやる気を出すようにはならないことはわかっているものの黙ってはいられないというところだと思います。
しかし、主体的に学習する姿勢が子どもに身についていれば自ら考え行動ができるはず。したがってこちらから「勉強しなさい」と声をかける必要もなくなります。どうすれば自ら机に向かう主体性を引き出すことができるのでしょうか。

まずは行動を認める声掛けをしましょう

いつまでも机に向かおうとしない子どもを黙って見過ごすことは難しいことですが、かといって放っておいても進歩は望めません。まずは現在進行形で子どもの行動を認める言葉掛けをしてみましょう。
例えば、宿題をしているとき。「宿題頑張っているね」と声を掛けてみます。これは宿題をしているときに限らず、ご飯を食べているときは「おいしそうに食べているね」、ごろごろしているときは「疲れているみたいね」といった子どもの「いま」に共感する言葉掛けを意識すると、家の雰囲気も良くなり、子ども自身も親から行動が認めてもらえていると感じるため自信につながっていきます。
また、褒めて伸ばすとはよく聞きますが、テストなどの結果を認めることはもちろんまずは途中の頑張りを認めて褒めてあげることも大切です。
誰が見てもわかるような成果がなくても、姿勢がきれい、字を丁寧に書いている、難しい問題も投げ出さずに取り組んでいるという努力の家庭の具体的な部分に注目し、「いいね」「頑張っているね」と声をかけましょう。小さな努力を認められ褒められて育つ子はやる気も出て、その積み重ねで大きな成果を生むはずです。

強制ではなく、きっかけづくりをしましょう

子どもの「いま」を認め、さらにはテストの結果など頑張った面を評価することができたら、次にわかっていない部分を親子で確認し合います。そこで親がこんなふうに勉強してみたらどうだろうという提案をするなどして、子どもが自分に合った勉強の仕方を発見するきっかけを作ってあげることが勉強への姿勢を変えていくコツです。
子どもよりも少し上のレベルの目標を設定し、この目標を達成させるためにはどうしたらいいと思う?と一緒に目標を達成するための方法や段取りを考えます。ここで注意したいのは一緒に考えているようで最終的に親がこうしなさいと決めてしまうことです。あくまでも、学ぶのは子ども自身のため、本人から「こういう方法があると思う」という考えを引き出すことが大切です。それによって成果が得られれば、自ら勉強に取り組む姿がみられるようになるはずです。

子ども主導で勉強時間を決めておく

大前提として、宿題や勉強に取り組む「時間」を生活の中につくらなければなりません。そこで親が「夕食前に1時間は勉強するようにしなさい」と押しつけたところで、子どものモチベーションは続きません。
自分で決めさせて実行させるほうが、子どもの責任感も育ちます。平日の何時から何時は宿題、何曜日の何時から何時は理科の復習というようなスケジュールを自身で決めさせます。
まずは1週間のうちの時間が決まっている行動を書き出し、空白時間をみつけ、そこに勉強時間を設定していきます。ただし、空白時間には勉強だけでなく遊びの時間もしっかり組み込み、勉強内容は最終的に子ども自身が決めるとよいでしょう。効率的な時間を組むことができれば、親は決まった時間に「そろそろ時間だね」と声をかける程度で済みます。
これは学習面だけではなく、健康で規則正しい生活を送るためにも有効な手段と言えますが、親の協力も必要不可欠です。出来るだけスケジュールに沿った時間に子どもが夕食や入浴を済ませられるよう、生活の土台となる部分は崩さないようにしていけるとよいですね。

努力は見える化する

子どもが自分で努力したことを見える化すると効果的です。壁掛けカレンダーを用意して、学校の宿題を含めたその日の家庭学習がきちんとできたらカレンダーに○をつける。学校のプリントを見直ししたら、箱に入れていく。漢字学習や計算などの自学ノートが終わったら、同じ場所に積み上げるなど。
頑張った証拠が目に見えることで満足感が得られ、さらなるやる気を引き出すことができます。この「見える化」した部分を親も一緒に喜ぶようにするとますます効果的かもしれません。テストや試験の「結果が全て」ではなく、それまでの努力が大切で尊いものだと理解している子どもは。学習習慣が自ら身に付くことでしょう。

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