子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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ワーキングメモリを鍛える

ワーキングメモリって聞いたことがありますか?
普段の生活ではあまり馴染みがないかもしれませんが、日常生活を送る上ではなくてはならない大切な能力で、実は私たちは普段の生活の中で頻繁にワーキングメモリを使用しています。幼児教育の分野でもずいぶん注目されているワードのようです。

ワーキングメモリ能力の強い人が俗に「頭の良い人」と呼ばれます。ワーキングメモリを乳幼児期から鍛えることによって、各分野の能力、例えば学習能力、計算能力、集中力、記憶力などを伸ばすことができるという考え方が注目されています。

ワーキングメモリとは

短い時間に心の中で情報を保持し,同時に処理する能力のこと

ワーキングメモリは脳の各分野に貯蔵された様々な情報を必要な時に取り出し処理するという役目を持ちます。心の中で考えているその瞬間にワーキングメモリが働いているといえます。作業記憶ともいいます。

例えば暗算。(3 + 5) ×12では、3 + 5 の結果「8」をワーキングメモリに一時的に保存しておいて、それと12を掛け算しています。

人前で話をするとき、ワーキングメモリは「言葉」を貯蔵している脳の部分から適切なフレーズや単語を選び出しています。

ワーキングメモリは「記憶する」ということにとどまらず感情のコントロールも担っています。何か緊急事態が起きてもパニックに陥らずに済むのは、ワーキングメモリが「落ち着け」と指令を出しているのですね。

ワーキングメモリを鍛えよう

ワーキングメモリは人によって大きさも様々です。一時的に記憶している領域なので、大きければ大きい程多くの情報を処理することができます。「音読」「計算」「ランニング」などで前頭葉に負荷をかけることで鍛えることが可能です。もしご自身のお子さまのことで気になることがあれば、適切なサポートをすることで機能を向上させることが期待できるでしょう。幼児教育においても、ワーキングメモリに着目したトレーニング方法や遊びはたくさんあります。毎日の遊びの中で脳が鍛えられるのだとしたらぜひ実践していきたいですよね。

いないいないばあ

いないいないばあは、昔からある誰もが知っている赤ちゃんとの遊びですね。
赤ちゃんは、ワーキングメモリがまだ未熟なため、手で顔を隠されるとその奥にある顔を覚えておくことができず「いなくなってしまった」と勘違いしてしまいます。そのため、手を開いて顔を見せてもあまり反応がありません。しかし、赤ちゃんに反応がなくても脳はしっかりと刺激を受けていて同時にワーキングメモリも鍛えられています。いないいないばあで遊ぶ月齢に達していないのではありませんので、どんどん遊んであげましょう。そのうち手で隠された奥に顔があることを覚えていられるようになり、すぐにまた顔を見せてくれるだろう、と予想することができるようになるのです。

 

ワーキングメモリはその子に合った鍛え方のスピードで

親は簡単にこの子は頭がいい、頭が悪い、と思い悩んでしまいがちですが、処理能力は個人差が激しいものですので、その子にあったスピードで近くにいる大人が上手に環境を整えてあげられるとよいですね。

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