子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

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スキャモンの成長曲線を知ってタイミングよく

スキャモンの成長曲線・・・なんだか理科に出てきそうな名称ですね。スキャモンの成長曲線とは、子どもの成長を知るための1つの指標です。子どもは成長が早い、と言いますが、細かく見ていくと子どもの成長は部分部分で「伸びやすい時期」があります。伸びやすい時期を知ることで、例えば習い事などいつから始めたらよいの?など悩んだ時のよきアドバイザーとなるのです。スキャモンの成長曲線を知って、子育てを楽しみませんか?

スキャモンの成長曲線には4つの型がある

一口に子どもの成長といってもいろいろあります。成長する順番、時期も大枠は決まっています。

□神経型:脳や脊髄、感覚器の発育

神経系は発育がとても早いです。生後すぐ急激な上昇カーブを描きます。5~6歳くらいで80%くらいは完成されるとされ、その後20歳までに100に達します。
生後急激に発達するということで、幼児期に注目されるのはこの分野になります。この時期に覚えたことはなかなか忘れません。手先を動かすこと、リズム感などはここに当てはまり、運動能力はここにあたります。

□一般型:身長や体重など身体の成長。呼吸器、消火器など内臓の発育

生後から幼児期までに急激な上昇の曲線を描き、一旦緩やかになって思春期以降再び急激な上昇曲線を描きます。20歳くらいで100に達します。

□リンパ系型:リンパ系組織、免疫系の発育

生後から12歳くらいにかけて急激な上昇カーブを描きます。8歳くらいで100に達しさらに12歳くらいの時期に180ほどにもなります。その後20歳で下降し100になる、という特徴的な曲線です。

□生殖器型:男の子らしさ、女の子らしさ

生後しばらくは動きが少ないですが、14歳くらいから急激に上昇曲線を描き20歳で100に達します。

幼児期の成長は神経型の発達を促してあげることが重要

神経型の分野を伸ばすには、脳の運動の神経を十分に刺激してあげることが大事です。大事なのは、偏った刺激ではなく様々な種類の遊びを伴う全身を使った運動を取り入れることで、この時期の成長が将来の運動神経の土台となります。
「プロ野球選手にしたいから」「Jリーガー選手に育てたい」と幼児期から1つのスポーツだけを固執して与えてしまうと、バランスの良い神経発達が阻まってしまいます。専門的な技術は、基礎的な運動能力の土台が固まったあとの次の時期、9~12歳くらいから開始してあげるとよいでしょう。

体型を見るとその人がどんなスポーツをしているかなんとなくわかりますよね。それは、もともと備わった資質ではなく、伸ばしてきた能力の賜物なのですね。

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