子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】

子どもが育つ大人も育つ【幼児教育のたね】
メニューボタン

幼児期から空間認識能力を鍛える


空間認識能力という言葉をご存知でしょうか?
物体の位置や方向、大きさや形、距離間隔など、三次元空間における状態や関係を素早く正確に把握、認識する能力のことを指します。
例えば、地図を見て目的地までの道順や距離をイメージしたり、投げたボールがどのような軌道を描いてどの辺りに当たるかをパッと見て判断出来る等、スポーツや日常生活の中で非常に役立つ能力です。

空間認識能力を鍛えるメリット

地図が読めるようになる

最近ではカーナビやスマホですぐに現在地からの経路を調べて音声案内をしてくれます。ですが「この先○○メートルを右に曲がります」と案内されてその通りに曲がったつもりでも1~2つ前または後の門で曲がってしまった、なんて経験はありませんでしょうか。
地図を見たり案内を受けても実際の距離感が掴めていないと思った様に進めない事があります。
空間認識能力を鍛える事で地図から道順や距離を立体的にイメージ出来る様になります。

スポーツ(球技)が得意になる

野球で狙った所にボールを投げたり、バッターが打ち上げてフライになった時にどの辺りに落ちるかイメージしてキャッチしたりするのに必要になります。
バスケットボールならゴールにボールを入れる、サッカーならボールをパスするのにカットされないコースを判断するといった様に、相手との距離感やボールの軌道といったスポーツ(特に球技)において非常に有効な能力です。

理系の教科に強くなる

算数の授業で図形の展開図の問題がありましたよね。展開図から実際に出来上がる立体をイメージ出来ると問題を解きやすくなります。
また先ほど地図を読むのに役立つと挙げましたが、他人に案内をする場合はどうでしょうか。「あっち」や「こっち」と説明されても困りますよね。道を案内する時には道順を順序立てて具体的に、つまり理論的に説明する必要があります。空間認識能力を鍛え、パッとイメージ出来る力がつくと理論的に考える能力を身につける事に役立ちます。

空間認識能力の育て方

空間認識能力を鍛えるのには積み木やブロックなどの組み立て式のおもちゃが向いています。
ブロックを積み重ねたり階段状にしたものを、全部でいくつあるか数えます。
一方向から見ただけでは見えない位置にあるブロックが、慣れてくるとパッと見て数が予測できるようになっていきます。
屋外で体を動かして、地面のデコボコや障害物などを察知してバランスをとったり避けたり出来る様になると、物体との距離感が掴めるようになっていきます。怪我や危機回避にも役立ちますね。
絵を描いたり粘土遊びも効果的です。平面の絵に立体感を出したり、粘土で立体を実際に作ったり、試行錯誤を続けていくとイメージ力が上がりそれを形にする力が身についてきます。
遊んだおもちゃを後片付けして整理整頓を身につけさせると、どのスペースに何を置けば良いかの判断=空間の認識が出来る様になります。

 

勉強やスポーツだけでなく、日常生活の中で非常に役立つ空間認識能力。
幼児期の遊びの中から身につけていける能力ですので、是非とも伸ばしてあげたいですね。

PAGE TOP